«好きなもの»

久しぶりに大きな劇場に出演して分かったこと。



ああ、私はこの空間がとても好きなのだな。



実際に芝居をやるなら、カフェやギャラリーみたいな”ステージ”というものが無いような、お客と殆ど同じ空間でやるのが好きなのだけど、



（こんな大きい劇場、やりたくっても出してもらえませんし（＾＾；）



私は、劇場、という空間自体がとても好きなんだ。



朝、まだからっぽの客席。舞台上では照明や装置の最終チェックをしていて、その横で役者がアップしてたり。

空気が少しひんやりしてて、ほこりっぽい匂いがする、

広くて暗い舞台裏。

どきどきしながら幕が上がるのを待つ舞台袖とか。



なんだか懐かしくってとても居心地が良い。



もちろん、そんなことだけで芝居を続けていけるものではないし

そんなことで続けていっちゃいけないってことは、重々承知の上で。



好きなものを見つけるのは、きっといいことだ。