«春なんてでーっきらいだ»

稽古帰り、夜道を歩いてたら、なんだか変なオヤジの乗った自転車がふらふらと近寄ってきた。

睨むと慌てて離れていく。

横道に入って、次の曲がり角でまた人の後ろをつけてくる。



てめえ、ふざけんじゃないぞ。

今日は私、機嫌悪いんだからな。

もう一度寄って来やがったら後ろ車輪に蹴り入れて自転車ごとひっくり返してやる。

むしろこっち来やがれくらいの勢いで睨むと、迫力勝ちしたらしく、それっきりオヤジは現れなかった。



あ〜こわかった。

家までついてこられたらどうしようかと思った。



いや、ただの酔っ払いおやじっぽかったから。

ほんとに危なそうな奴だったらちゃんと素直に逃げます。

小動物だし、自分（＾＾；